よくいただくご質問

 

Q 祝島支店の赤字の理由は何ですか。簡単に教えてください。

 

A 全国的に80年代から漁業生産高、生産額ともに減少しはじめ、バブル経済崩壊後はさらに急速に減少しています。その上、祝島の漁師さんは、緊迫化する原発反対運動のため、漁に出る日数が減っていきました。

 震災が起きた2011年以降は、海上での反対運動の日数は減りましたが、今度は組合員数が急激に減少していきました。民主党政権による原発ゼロ方針や、反原発世論の高まり、また祝島支店で2012年に「漁業補償金問題は二度と議論しない」と決議したこともあり、2013年の組合員数は準組合員も含め、2010年に比べて4割も減少しました。また高齢化にともなう病気や怪我で漁に出られない漁師さんもおり、さらに漁獲高と販売額が減少していきました。

 販売額が減ったなら、そのための事業経費を減らさなければなりませんが、ほとんど変化していません。その差額が赤字となって増えています。2013年度には、とうとう1000万円に達する額となりました。

 

 

Q 1000万円の赤字は、今回のカンパで解決されたとしても、今後は大丈夫でしょうか。

 

A 祝島支店の現在の赤字を削減する方法は、いくつか考えられると思います。たとえば、

 

組合員数を増やして、販売額を増加させる。

より付加価値の高い市場を探す。

事務経費を削減する。

 

 運営改革は組合員の議論を経て、合意の上で取り組む必要があります。しかし近年の祝島支店は、補償金受け取り容認派が県漁協の後押しで力をつけ、運営改革の議論がなかなか進まない状況でした。その間も赤字は増え続け、2013年度は1000万円の赤字となりました。反対派漁師さんが1人でも、赤字補填ができないために組合を辞めれば、補償金受け取り容認派がさらに力を強めていきます。組合の運営改革の可能性も、補償金を拒み続けることも、この7月を乗り越えることができるかどうかにかかっています。

 そこでみんなの海の会では、漁師さんが運営改革をすすめる時間を、みなさんのカンパでつくれたらと考えました。昨年度1000万円だった赤字を、今年度すぐにゼロとすることは難しいでしょう。しかし島外からの具体的な応援と、明確な意思表明が、反対派を勇気づけ、組合の運営改革の議論を推し進める力となればと願います。ここをなんとか乗りきれば、運営改革の希望が見えてくると考えています。